梨でむくみや便秘を改善する

栄養と作用

とてもみずみずしく、さわやかな甘味をもつ梨(なし)は、90パーセント以上が水分でできています。梨の旬は9月~10月くらいですが、スーパーマーケットなどには夏のうちから並んでいるのを目にするでしょう。

梨にはカリウムや食物繊維、果糖などがたっぷり含まれています。カリウムやアスパラギン酸には、体の中に取り込まれた余分な塩分を排出するはたらきがあるので、むくみを改善します。甘味はソルビトールという糖の一種なのですが、便のphを下げて便を軟らかくしたり、水分を吸収して腸のぜん動運動を促し、便通を良くします。また、ソルビトールには、のどの炎症をしずめるはたらきがあるといわれています。

梨を食べたときのシャリシャリした独特の食感は、リグニンやペントザンといわれる食物繊維の一種によるものです。皮の表面に小さなブツブツがついていますが、これは種子を守るための石細胞(せきさいぼう)というものです。内側からコルクのようにフタをして、中の水分の流出を防いでいるのです。石細胞は、普通、野菜や果物の皮の部分にある細胞ですが、梨には皮だけでなく果肉の中にも石細胞があるので、独特の食感をしています。

この石細胞が体の中で食物繊維のはたらきをして、血中コレステロールを吸着し、カリウムと一緒に作用してナトリウムが排出され、利尿作用が起きやすくなります。高血圧の予防にもなります。そして、この食物繊維は、便秘の改善に役立ちます。

果糖やリンゴ酸、クエン酸などが豊富に含まれていて、疲労回復にも期待できます。さらに、梨に含まれているアルブチンやカテキンという成分には解熱作用があるので、暑い夏にはおすすめです。

ちなみに、欧米では梨といえば、ひょうたんのような形をした西洋なし(ラ・フランス)のことです。こちらは、シャリシャリした食感の日本の梨とは違い、やわらかく芳醇な香りをもっています。

食べ合わせ

汗をかくことでカリウムが失われ、暑さによるストレスでビタミンCが消費されてしまいます。両方の栄養を組み合わせて摂って、夏バテを防ぎます。

こんな食べ合わせが体にいい

  • 梨(カリウム)に柿(ビタミンC)をプラスして、夏バテの予防。
梨

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