牛肉 タンパク質と鉄分で貧血対策におすすめの肉です。牛肉の栄養と作用、調理、食べ合わせについての情報です。牛肉 といえば、ステーキに焼き肉、ビーフシチュー、すき焼き、しゃぶしゃぶなど、ちょっと豪華なごちそう食材です。栄養価に優れた牛肉は、昔は滋養強壮に効果的な薬のように考えられていたようです。
牛肉 栄養と作用
牛肉に含まれる動物性タンパク質は、植物性タンパク質と比べて体内への吸収率が高いとされています。そして、私たちの体では合成できない必須アミノ酸がバランス良く含まれています。
成人の体に必要な必須アミノ酸には8種類あるといわれていますが、不足することで体に影響が生じます。
タンパク質は、私たちの体の血液や皮膚、内臓などをつくるうえで必要不可欠であり、健康の維持にも欠かせない栄養素です。
タンパク質が不足すると体力がなくなり、病気に対する抵抗力、免疫力が落ちてしまいます。その結果、風邪をひきやすくなったり、さまざまな病気にかかりやすくなります。また、傷の回復が遅くなるといったことも考えられます。タンパク質は肌のほか髪や爪をつくるにも必要なので、ビタミンB群との相乗効果で美容面でも役立ちます。
鉄は血液の成分であるヘモグロビンをつくるために欠かせない栄養素ですが、こちらも私たちの体内でつくることはできません。食事から鉄分を摂取しないと貧血になってしまう可能性があるのですが、この貧血の予防に効果的なのが、牛肉や豚肉などの食肉に含まれる「ヘム鉄」です。野菜や海藻に含まれる鉄を「非ヘム鉄」といいますが、これに比べるとおよそ10倍も吸収率が高いのです。貧血だけでなく、手足の冷えなどを防ぐのにも効果的です。
このように、体を強く丈夫にする牛肉ですが、脂質も多く、脂身にはコレステロールを上げる作用もあるので、過剰摂取には注意が必要です。
調理
コレステロール値を上げないようにするためには、下処理や加熱で肉の脂を落とすようにするとよいです。脂肪の多いロースやバラ肉は、脂肪を落とす料理方法がいいでしょう。
もも肉はワインや酢につけてから調理するとパサパサにならずに風味や消化吸収もよくなります。すね肉は、アルコールを加えてじっくりに煮るのがコツです。
食べ合わせ
タンパク質とビタミンCを組み合わせると、栄養バランスがとれ、健康な体をつくります。タンパク質とカルシウムの組み合わせでは、骨を丈夫にします。また、鉄だけでなくビタミンB12も一緒に摂ると、貧血の予防には効果的です。
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