黒豆 生活習慣病を予防する豆類です。黒豆の栄養と作用、調理、食べ合わせについて紹介します。黒豆 ( くろまめ ) は大豆の品種のひとつで、黒大豆ともいわれます。皮の色が黒いのはアントシアニンの色素で、黒豆の栄養成分は大豆とそれほど変わりません。女性ホルモンのバランスを整える働きがあるイソフラボンや、黒豆特有の成分である黒豆アントシアニンが豊富に含まれているという特徴があります。
栄養と作用
黒豆(くろまめ)は大豆の品種のひとつで、黒大豆ともいわれます。皮の色が黒いのはアントシアニンの色素で、黒豆の栄養成分は大豆とそれほど変わりません。
黒豆は、6月中旬頃に豆をまき、10月の中旬頃には枝豆として食べられる状態にまでさやが成長します。この枝豆をさらに成長させると、葉やさやが徐々に乾燥して、茶色く色が変わります。その後、株を切り落とし乾燥させたあと、11月下旬頃に豆が収穫されます。
日本では古くから多くの種類の黒豆が栽培されてきましたが、現在栽培されていてよく知られているものには、兵庫県や岡山県産などの丹波黒(たんばぐろ)、主に北海道で生産されている光黒(ひかりぐろ)などがあります。
黒豆には、良質なタンパク質、多種類の必須アミノ酸、糖質、脂質、ビタミン類ではビタミンB群やビタミンE、カルシウムやカリウムなどのミネラル類、食物繊維など、豊富な栄養成分が含まれています。そして、女性ホルモンのバランスを整える働きがあるイソフラボンや、黒豆特有の成分である黒豆アントシアニンが豊富に含まれているという特徴があります。
黒豆アントシアニンには強い抗酸化作用があって、老化の防止や血流の改善などの効果が期待されています。また、研究の結果、メタボリックシンドロームを抑制する効果があることが解明されています。動脈硬化や糖尿病の予防、高血圧の予防にも効果的です。こういったことから、黒豆はさまざまな生活習慣病を防ぐのに役立つと考えられます。
女性ホルモンの一種のエストロゲンとよく似た働きを持つイソフラボンも重要な役割を果たしています。加齢のほか、ストレスや睡眠不足などの生活習慣によってエストロゲンの分泌量が減少すると、「更年期障害」と呼ばれる不快な症状が現れます。症状は、顔のほてり、発汗、のぼせ、肩コリ、頭痛などの身体的なものに加え、イライラや憂うつ、不安、不眠といった精神的なものまでさまざまな不調です。
黒豆に含まれるイソフラボンには、ホルモンバランスを整える働きがあり、エストロゲンの分泌を促し、更年期障害の症状を改善します。また、イソフラボンには骨の中にあるカルシウムが溶け出すことを抑える働きがあって、骨粗しょう症を予防します。若い女性でも、不規則な生活習慣が原因となってエストロゲンの分泌が減少し、骨粗しょう症が引き起こされる可能性があるので注意が必要です。
そのほか、アントシアニンやビタミンE、イソフラボンによる美肌・美白効果や、食物繊維・オリゴ糖などによる便秘の改善効果にも期待でき、黒豆は女性にとってうれしい食材です。
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調理
黒豆を調理するときには、蒸したり炒めたりすると栄養素の損失を最小限に抑えられます。
食べ合わせ
黒豆にはビタミンCはほとんど含まれていないため、美肌効果に期待するのであれば、ビタミンCの豊富な食材と一緒に摂取すると良いです。
こんな食べ合わせが体にいい
- 黒豆(アントシアニン・ビタミンE)にゴーヤ(ビタミンC)をプラスして、美肌を保つ。