ウナギ 豊富なビタミンで疲労回復、体力増強に役立ちます。ウナギの栄養と作用、調理、食べ合わせについて紹介します。
<2>ウナギ 栄養と作用
ウナギといえば、夏バテを防ぐことで知られるスタミナ食材で、元気をつけるために食べたい人も多いと思います。昔は庶民的な食べものだったというウナギですが、稚魚の不漁が続いたことが原因で、近年では値段が高くなっています。また、現在では中国など海外からの輸入が多くなっています。
夏バテ対策などによく食べられることから夏が旬のイメージがありますが、実はウナギがいちばんおいしくなる時期は、産卵前で栄養をため込んでいる秋から冬の初めの頃です。
ウナギには良質なタンパク質のほか、体を元気にするビタミン類などが豊富に含まれています。ビタミンは、魚介類ではトップクラスの含有量です。
免疫力を高めウイルスに対する抵抗力をつけるビタミンA(レチノール)と、糖質をエネルギーに変えて疲労の回復を促すビタミンB1は、ウナギの100gで大人に必要な1日の摂取量を満たすほど豊富に含まれています。また、タンパク質や脂質の代謝をスムーズにしたり疲労回復に役立つビタミンB2、カルシウムやリンの吸収を助けて骨を強く丈夫にするビタミンD、抗酸化作用があって細胞の老化を抑えたり血行を良くするビタミンEも豊富です。
このように、ウナギにはビタミンが豊富なのですが、ビタミンCは含まれていません。ビタミンCには免疫機能を高め鉄分の吸収を促進するはたらきがあって、不足すると疲れやすくなったり、貧血や食欲不振などの症状が出ることもあるので、夏バテを避けるには、ウナギと一緒にビタミンCも取るようにすると良いです。
ほかにも、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)という不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。DHAは学習能力や記憶力を高め、EPAはDHAとともに血液をサラサラにします。どちらも青魚に多く含まれることで知られていて、生活習慣病の予防や改善にはたらきます。
ウナギは栄養値の高い食材ですが、脂肪が多く、カロリーが高めです。この脂は私たちの体の健康に良い成分ですが、体脂肪が気になる人は食べ過ぎに気をつけましょう。
調理
ウナギの一般的な食べ方のひとつに蒲焼きがあります。蒲焼きには山椒(さんしょう)をかけて食べることが多いですが、山椒の独特の香りが食欲を増し、消化を促してくれます。また山椒の抗酸化と健胃の働きがプラスされおすすめです。
食べ合わせ
細胞を丈夫にするタンパク質や皮膚・粘膜の免疫力を高めるビタミンA(レチノール)と、抗酸化作用のあるβーカロテンやビタミンCを組み合わせると風邪の予防になります。
こんな食べ合わせが体にいい
- ウナギ(タンパク質・レチノール)に小松菜(βーカロテン・ビタミンC)をプラスして、風邪予防。
コメント
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