えのきだけ 低カロリーでダイエットにもよいきのこです。えのきだけの栄養と作用、調理、食べ合わせについて紹介します。えのきだけには、まいたけやしいたけなどのキノコと同じように、βーグルカンが含まれています。βーグルカンは不溶性食物繊維のひとつなのですが、タンパク質と結びつくことで体の免疫力を高めるはたらきがあります。
えのきだけ 栄養と作用
えのきだけは、広葉樹の枯れ木などに自生するキノコの一種です。現在では瓶で育てる人工栽培がされていて、私たちは一年中えのきだけを食べることができます。
天然もののえのきだけはほとんど流通していないのですが、見た目は褐色でカサが大きく軸が短くて、ナメコに似た感じのキノコだといいます。普段スーパーマーケットなどで見かけるえのきだけが白っぽいのは、品種改良が進められ、白く育つよう開発されたためです。
えのきだけには、まいたけやしいたけなどのキノコと同じように、βーグルカンが含まれています。βーグルカンは不溶性食物繊維のひとつなのですが、タンパク質と結びつくことで体の免疫力を高めるはたらきがあります。こうしたはたらきは、細菌やウイルスに対しての抵抗力を強くするので、アレルギー性疾患に良いとされています。また、ガンの予防にも効果があるといわれています。
ほかに、えのきだけにはGABA(ギャバ)とパントテン酸が含まれていて、これらにはストレスを和らげる効果があります。GABA(ギャバ)は、リラックスしたときに出るα波という脳波を増加させます。また、休息やリラックスをつかさどる副交感神経を優位にさせて気持ちを落ちつかせるはたらきがあります。パントテン酸はストレスを和らげる副腎皮質ホルモンの材料となって、ストレスへの抵抗力を向上させるのに役立ちます。
さらに、キノコ類の中ではビタミンB1が豊富に含まれていて、疲労を回復するのに効果的です。ビタミンB1には、炭水化物、糖質の代謝を促しエネルギーにするはたらきがあります。
そして、キノコ全般にいえることですが、カロリーが低くてビタミンやミネラルが豊富だから、ダイエットに良いです。特に女性にとってうれしいのは、食物繊維が多いので便秘の改善に効果的だということです。
クセがなく使い勝手が良いえのきだけは、さまざまな料理に使うことができる便利な食材です。ただし、人によっては食べ過ぎると下痢になることがあるので注意が必要です。
調理
シャキシャキした食感を楽しむために、加熱は短い時間で済ませ手早く調理します。煮たり茹でたりして、ヘルシーに仕上げましょう。
冷凍保存も可能で、石づきを落として食べやすい大きさに切り、バラバラにして保存すると良いです。調理するときは、凍ったまま汁物などに使えます。
食べ合わせ
ビタミンB1には炭水化物の代謝を促進するはたらきがあり、疲労回復を促します。豚肉などに巻いて食べるとより効果的です。
こんな食べ合わせが体にいい
- えのきだけ(ビタミンB1)にじゃがいも(デンプン)をプラスして、疲労の回復。
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