いちじく 胃腸の調子を整える

いちじく 果物・木の実
いちじく

いちじく 胃腸の調子を整える効果のある果物です。いちじくの栄養と作用、調理、食べ合わせについて紹介します。いちじくは、8月~11月の初めくらいが旬の果物です。漢字で書くと無花果となりますが、花が無いわけではなく、果実を切ったときに見えるたくさんの小さな赤い粒が花なのです。いちじくには、ペクチンという食物繊維が豊富に含まれています。

栄養と作用

いちじくは、8月~11月の初めくらいが旬の果物です。漢字で書くと無花果となりますが、花が無いわけではなく、果実を切ったときに見えるたくさんの小さな赤い粒が花なのです。つまり、私たちは、花と花を包んでいる花嚢(かのう)といわれる部分を食べていることになります。

生のいちじくを食べたことがないという人もいるかと思いますが、完熟したいちじくは甘味が詰まっていてとても美味しいものです。

いちじくには、ペクチンという食物繊維が豊富に含まれています。ペクチンは、腸の運動を促し、便秘の予防や改善に効果をあらわします。コレステロールや血糖値の上昇の抑制にも役立ちます。また、カリウムが多く含まれていますが、カリウムには血圧を下げる効果があるので、高血圧や動脈硬化の予防になります。

日本で栽培されたいちじくの果皮の色は、熟すに連れて赤褐色になっていきます。この果皮や果実(花の部分)の赤い色は、ポリフェノールのひとつのアントシアニンによるものです。ポリフェノールには強い抗酸化作用があって、ガンや動脈硬化の予防にはたらきます。

そのほか、いちじくにはフィシンというタンパク質分解酵素が含まれていて、食後のデザートに食べると消化を促してくれます。木の茎や葉を折った部分からも白い液体が出てくるのですが、これは、傷ついた場合に外から侵入してくる細菌を殺すためのものだといわれています。

調理

乾燥を防ぐためにはポリ袋に入れて冷蔵庫の中へ入れましょう。モモと同じように日持ちしないので、早めに食べたほうが良いです。コンポートやジャムなど加熱して食べたり、乾燥させてドライフルーツにして食べるのも良いです。

食べ合わせ

体の中の余分な塩分を体の外へ排出するカリウムと、血管をしなやかに保つタンパク質を合わせて摂ることで、高血圧を防ぐようにはたらきます。

こんな食べ合わせが体にいい

  • いちじく(カリウム・フィジン)に鶏肉(タンパク質)をプラスして、高血圧の予防。

いちじくは痔に悩む人は食事に取り入れるといいでしょう。
痔を治すために効果的な食事

注意

いちじくに含まれる多量の鉄分が食材中のカルシウムを排出してしまうことがあるので注意します。
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