栄養と作用
8月から10月はじめ頃に旬を迎えるブドウは秋を代表する果物で、日本での主な生産地は、山梨県や長野県が知られています。
ポリフェノールが活性酸素を取り除く
ブドウを食べたり、赤ワインを飲むと渋く感じることがあると思いますが、これこそが抗酸化作用のあるポリフェノールによるものです。ポリフェノールは皮と種の部分に多く含まれていて、ガンや動脈硬化の予防に効果があるといわれています。
最近では皮ごと食べられるブドウがありますが、皮と実の間にいちばん栄養があることから、欧米の人は皮ごと食べるのが一般的です。皮の内側が多く残るように上手に皮をむくだけでも、摂取量を増やすことができます。
アントシアニンが疲労を回復する
ブドウは、果糖やブドウ糖といった含まれている糖質が体内ですばやくエネルギーに変わるので、疲労回復の効能があります。アントシアニンは、ポリフェノールの一種でブドウやブルーベリーなどに含まれる青紫の色素成分です。
目の疲れや糖尿病による目の病気など、視力の回復につながる重要な役割をする成分として注目されています。そのほかにも、肝機能の向上や高血圧の改善、血液をサラサラにするなどの効果が期待されています。
アントシアニンのほか、同じポリフェノールのレスベラトロールも含まれています。老化を防ぐはたらきもあり、化粧品にも利用されています。
ブドウの粒の表面には、ブルームと呼ばれる白い粉状のものが付いています。これは、ブドウ自身が病気や乾燥から身を守るために出すものです。ブルームがきれいに付いているということは、ブドウがより新鮮な証拠なのです。
ちなみにブドウは、陽が良く当たる房の上側ほど甘みが強いので、下側から食べるとだんだん甘くなり、最後までおいしく食べることができます。
ブドウを乾燥させたレーズンには、生のブドウ以上に鉄などのミネラルが豊富に含まれています。鉄分の摂取は貧血の予防に役立つので、毎日少しずつ食べるとよいでしょう。
調理
水に浸すと傷みやすくなるため、食べる直前に洗うようにします。皮だけを水少量で煮出すと、その汁は料理の色づけや風味づけに利用でき、抗酸化作用も期待できます。
食べ合わせ
抗酸化作用をもつアントシアニンとビタミンCとを一緒に摂ると、お互いの相乗効果によって、肌荒れの改善に役立ちます。
こんな食べ合わせが体にいい
- ブドウ(アントシアニン)とキウイフルーツ(ビタミンC)をあわせて摂取することで、肌荒れを改善し、美肌をつくります。
コメント
[…] ポリフェノールの一種で、ぶどうやブルーベリーなどに含まれる青紫の色素成分です。 […]
[…] ぶどうには、アントシアニンが豊富に含まれています。アントシアニンは、強い抗酸化力をもつポリフェノールの一種で、ぶどうやブルーベリーなどに含まれる青紫の色素成分です。 […]
[…] ブドウの詳しいプロフィールはこちら。 […]