栄養と作用
みょうがはショウガの仲間で、日本を含む東アジアなどの温帯地域が原産です。一般に食べられる部分は、地下茎から花茎を出して地上に現れた、多肉質の先端部分です。また、地下茎から別に出る茎を「みょうがたけ」といい、こちらは、若いみょうがの茎部分を日光に当てないように栽培されたものです。旬は、夏から秋です。
みょうがは90パーセント以上が水分です。栄養成分としてはカリウムや香り成分のアルファピネンが含まれています。そのほか、少量ですがさまざまなビタミンやミネラル類、食物繊維が含まれています。
みょうがは独特の香りを持ち紅色の色味が食卓を華やかにすることから、薬味として多く利用されています。シャキシャキした歯ざわりと爽やかな香りが食欲をそそります。
独特な香りのもととなる精油成分のアルファピネンには、ストレスを緩和したり、脳を刺激して眠気を覚ますはたらきがあります。
また、血液の循環を良くして発汗を促したり、爽やかな香りが食欲の増進や消化の促進、解毒作用も期待できるので、暑い夏には積極的に摂りたい野菜だといえます。
調理
切ってから時間が経つと風味が損なわれるので、使う直前に刻むようにしましょう。
みょうがの特徴である香りと辛みを逃さないよう、水にサッとさらすだけにして料理に加えるとよいでしょう。
食べ合わせ
豚しゃぶにみょうがを添えると、サッパリ食べられます。独特な香りの成分アルファピネンとビタミンB1を一緒に摂ると、疲労の回復やストレスを緩和するのに役立ちます。
こんな食べ合わせが体にいい
- みょうが(アルファピネン)と豚肉(ビタミンB1)を組み合わせて、疲労回復、ストレスの緩和