レンコン 体の中からきれいにしてくれる 根菜です。ビタミンC が豊富でみかん ( 100 g 中 35 mg)の約1.4倍(生で100g中 48 mg ) 含まれています。
レンコン 栄養と作用
レンコン は漢字で蓮根と書くように、蓮 (はす) の地下茎であり、沼地などで栽培されていて、寒くなる時期に掘り出されます。旬は、11月~3月です。
コラーゲンの生成を促したり、風邪やガンの予防にも効果があるビタミンCが豊富で、ほかにビタミンB1も含まれているので、肌荒れや口内炎などを防いだり、疲労回復にも役立ちます。
レンコン を切った時に糸を引きますが、これは、粘り気のある「ムチン」という成分によるものです。
特に女性は、月経が近づいてくるとエストロゲンが減少して肌が乾燥しやすくなり、50 代以降にはエストロゲンの分泌が低下するので、粘膜を潤すはたらきをもつムチンを摂るのがおすすめです。
また、空気が乾燥する時期の風邪、インフルエンザなどの感染症の予防や、のどや鼻、目の粘膜が荒れる花粉症の予防などにも良いです。
粘膜だけでなく肌を潤すはたらきのあるムチンは、乾燥肌や吹き出ものなどの肌荒れに悩む人にもおすすめの、ビタミンCが豊富な食材です。熱に弱いといわれるビタミンCですが、レンコンのビタミンCはデンプンに守られていて、熱に強いという特徴があります。また、タンパク質と一緒に摂ることで、コラーゲンの合成が高まります。糖質も豊富なので、血色の良い肌をつくるのにも役立ちます。
ムチンには胃腸の粘膜を保護するはたらきもあるので、胃腸の調子が悪い時にも摂取すると良いでしょう。また、アクの成分のタンニンは、消炎作用、止血作用があり、胃腸病の予防に効果が期待できます。
さらに、不溶性食物繊維も豊富なので、血圧を正常に保ち、便通を良くして、体外へ有害物質を排出する作用に優れています。
調理
レンコンは、灰汁の強い野菜なので切り口が空気に触れると黒く変色します。切り口がポリフェノール化合物が酵素によって酸化され変色しやすいため、切ったらすぐ酢水にさらすと良いです。
茹でるときも少し酢を入れると白くきれいに茹で上がります。金属製の鍋はレンコンが変色し、色がくすんでしまうので使わない方が良いです。
止血作用やぜんそくの発作、咳止めには煮るよりも生食か絞り汁を飲んだ方が効果大です。煮て食べると胃腸の働きが高まります。節の部分が止血作用効果の優れている部分です。捨てずに使いましょう。
食べ合わせ
血圧を低下させるはたらきをもつカリウム、抗酸化作用のあるビタミンCに血管を強くするタンパク質を組み合わせることで、高血圧の予防になります。
こんな食べ合わせが体にいい
- レンコン (カリウム・ビタミンC) に、えび (タンパク質) をプラスして、高血圧の予防
コメント
[…] プ1 杯の水で煎じ、半分まで煮詰めたレンコン汁は、弱った腸を回復してくれます。1日3杯、温服(温かいうちに飲むこと)飲むようにします。 体の中からきれいにしてくれるレンコン […]