栄養と作用
マンゴーは、プリンやアイスクリームなどのデザートにもよく使われるようになりました。熟したマンゴーは、甘い香りをもち、ツヤのある表面と鮮やかな赤色で、世界三大美果といわれています。
日本では、沖縄や九州といった暖かい地域で栽培されています。
マンゴーにはβ-カロテンやビタミンC 、葉酸、カリウム、食物繊維などが豊富に含まれています。太陽の恵みをいっぱいに受けて育ち、ビタミンやミネラルがバランスよく含まれたトロピカルフルーツです。
β-カロテンは優れた抗酸化力によって、若々しく美しい肌を保ちます。ビタミンCはメラニン色素が生成されるのを防ぎ、美肌づくりに効果的です。マンゴーに含まれるビタミンCは、熱に強く水にも溶けにくいので、効率的に栄養を摂取することができます。カリウムは、腸内の筋肉促進による老廃物の排出やむくみの解消にはたらき、ダイエットに役立ちます。これらの相乗効果によって、美容に対する効果が期待できます。
また、カリウムにはナトリウムの排出を促進するはたらきがあって、高血圧や動脈硬化、脳梗塞や心筋梗塞の予防にもなります。β-カロテンとビタミンCには免疫力を高める作用があるので、風邪やインフルエンザ、ガンなどの予防が期待できます。
造血作用のある葉酸(ビタミンの一種)は、新しい赤血球をつくるはたらきで、貧血を予防します。食物繊維は腸のはたらきを整えて、便秘の改善にも役立ちます。
マンゴーはウルシ科の果物で、人によってはかゆくなったり、かぶれることがあるので注意が必要です。
食べ合わせ
汗をかくと失われてしまうカリウムと、暑さで消費されてしまうビタミンB1をあわせて摂取することで、夏バテを防ぎます。
こんな食べ合わせが体にいい
- マンゴー(カリウム)にハム(ビタミンB1)をプラスして、夏バテの予防