栄養と作用
モモは6月~9月くらいの暑い時季が旬で、甘くて柔らかな果肉がとても魅力的なくだものです。梅雨が明ける頃になると、本当においしいモモが出回ります。
モモに含まれている栄養成分には、カリウム、鉄、ビタミンC、食物繊維などがあります。
カリウムには血圧を下げる作用があり、高血圧の予防やガンの予防、さらに便秘の改善などに効果的です。水溶性食物繊維のペクチンがたっぷりと含まれているので、便秘で悩んでいる人にはおすすめ。 便通を促してくれるし、便秘が原因で起こる肌あれを改善するのにも効果が期待できます。
ビタミンCには肌をきれいにしたり老化を防ぐはたらきがあります。さらに、モモのみずみずしい果肉は不足した体液を補って皮膚に潤いを与えてくれるので、肌を若返らせるのに役立ちます。
また、リンゴ酸やクエン酸が含まれているので、疲労回復にはたらきます。夏バテで体調が良くないときに食べると、食欲が増進し、体調の改善にもつながるでしょう。
ただし、モモは食べ過ぎるとお腹がはったり下痢をすることもあるので注意が必要です。
ちなみに、モモの葉には薬理作用があって、エキスが入った入浴剤や化粧水なども市販されています。葉にはタンニンやマグネシウムなどが含まれていて収れん作用があり、あせもや湿疹に効果的だといわれています。
調理
モモは生で食べることが多いと思いますが、柔らかくなるのが速く、日持ちが良くありません。しかし、冷蔵庫で冷やし過ぎると甘味が落ちてしまいます。美味しく食べるには2~3時間前に冷やすくらいが良いでしょう。
モモにはポリフェノールを酸化させる酵素が含まれているので、皮をむいたりジュースにしておいておくと色が変わりやすいのですが、レモン汁をかけると変色を防げます。
食べ合わせ
血圧低下作用のあるカリウムと、不足すると動脈硬化の原因になるカルシウムを組み合わせると、動脈硬化の予防につながります。
こんな食べ合わせが体にいい
- もも(カリウム)にヨーグルト(カルシウム)をプラスして、動脈硬化の予防
もも効果をさらにアップさせる食材はこちら。
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