栄養と作用
パイナップルには独特の香りがあり、甘味と酸味が特徴のフルーツです。
パイナップルという名前は、PINE(松)とAPPLE(りんご)が合わさったもので、松ぼっくりに似た形状とりんごのような甘味と酸味をもつことからきています。
酸味のもととなっているのはクエン酸で、胃液の分泌を促して消化を助けるはたらきがあります。また、糖質の分解を助け、代謝を促進するビタミンB1が多く含まれていて、さらにビタミンC、クエン酸などとの相乗効果によって疲労回復や夏バテの解消、老化防止などにはたらきます。
ブロメリンというタンパク質の分解酵素が含まれていて、肉類を食べた後にデザートとして食べると、肉を柔らかくし消化活動を助けてくれます。
また、ブロメリンには腸内の腐敗物を分解する作用もあって、クエン酸とともに胃腸の健康に役立ち、腸内のガスの発生などの症状にも効果的です。
食物繊維がたっぷり含まれているので便秘の改善にも役立ちます。
ただ、まだあまり熟していないうちに食べると消化不良を起こしたり、口の中が荒れてしまうことがあるので気をつけましょう。
調理
タンパク質分解酵素であるブロメリンは、熱に弱く60℃以上に加熱するとその効果が失われてしまいます。効率良く摂取するためには、生で食べるのがおすすめです。
ちなみにブロメリンは、缶詰には含まれていません。
食べ合わせ
夏の暑さによるストレスを緩和するタンパク質とビタミンB1を合わせて摂って、疲労回復や夏バテの予防になります。ブロメリンは、肉の消化を助けます。
こんな食べ合わせが体にいい
- パイナップル(ビタミンB1・ブロメリン)に豚肉(タンパク質・ビタミンB1)をプラスして、夏バテを防ぐ。
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