すもも 貧血や便秘の予防、美肌づくりに役立つ果物です。すももの栄養と作用、調理、食べ合わせについて紹介します。甘酸っぱさが魅力のすももは、6月~9月くらいにかけて見かけられる果物です。すももの酸味のもとはクエン酸やリンゴ酸などの有機酸で、これらは疲労回復に役立ちます。主な栄養成分は、カリウムや葉酸、食物繊維、βーカロテンなどです。
すもも 栄養と作用
甘酸っぱさが魅力のすももは、6月~9月くらいにかけて見かけられる果物です。日本ではモモの果実に比べて酸っぱさが強いことからすももと呼ばれるようになったようで、英語ではプラムと呼ばれます。大石早生、ソルダム、太陽などが代表的ですが、近年では新しい品種も増えているようです。
すももの酸味のもとはクエン酸やリンゴ酸などの有機酸で、これらは疲労回復に役立ちます。主な栄養成分は、カリウムや葉酸、食物繊維、βーカロテンなどです。
すももに含まれるカリウムには、ナトリウムの排出を促して血圧を下げるはたらきがあります。お酒をたくさん飲む人、甘いものをたくさん食べる人や、塩分の摂取量が多い人は効果が期待できます。
ビタミンの一種である葉酸には赤血球をつくるはたらきがあるため、血液が必要な妊娠中や授乳中の女性、貧血ぎみの人にもおすすめです。ビタミンEも含まれていて、老化の原因とされている過酸化脂質がつくられるのを防いでくれます。
また、西洋すももの一種のプルーンは栄養価が高く、ビタミンとミネラルがバランス良く含まれています。乾燥させたドライプルーンは特に、鉄分やβーカロテンの含有量が多くて、貧血の予防や美肌づくりに効果的です。食物繊維も豊富なので、便秘の改善に期待できます。
これらのことから、特に女性にはうれしいし必要な果物だといえるでしょう。
そのほか、皮に含まれている青紫の色素のアントシアニン成分のはたらきによって、毛細血管の強化や、眼精疲労の回復にも効果が期待できます。
調理
皮も食べられますから、気にならない人は皮ごと食べるとよいです。果実の表面に薄く付いている白い粉のようなものはブルームといい、果実が新鮮な証拠です。これはブルーベリーなどにも見られます。
ペクチンが多いのでゼリーやジャムにも向きます。プルーンは長時間水につけると水溶性ビタミンが溶け出してしまいます。紅茶煮にして汁ごと食べるのがおすすめです。
食べ合わせ
血液をつくる鉄と、鉄の吸収率を上げるビタミンCを一緒に摂って、貧血を予防する。
こんな食べ合わせが体にいい
- すもも(鉄)にいちご(ビタミンC)をプラスして、貧血の予防。
果物・木の実