サワラ というお魚は、悪玉コレステロールの低下に役立ちます。サワラの栄養と作用、調理、食べ合わせについて紹介します。
サワラ 栄養と作用
漢字で魚へんに春と書く「鰆」 ( サワラ / さわら ) は、文字どおり春の訪れを告げる魚です。漁獲される地域によって多少は異なりますが、旬が冬~春のサワラは、産卵前になると脂がのっておいしくなります。
サワラは成長すると1メートルほどの大きさになるのですが、成長に伴って呼び名のが変わる出世魚で、50~60センチメートル以下の若い魚は「サゴシ、ナギ」などと呼ばれています。
東日本と比べると西日本のほうが人気のある魚で、特に岡山県での消費量が多いといいます。旬の時期になると、岡山県では刺身のほか卵や白子も食べることができるそうです。
クセのない味わいが特徴のサワラですが、実はサワラは鯖(サバ)の仲間なのです。イワシやサンマを食べる肉食性で、脂肪にはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が含まれています。
DHAやEPAは、悪玉コレステロールを減らして、動脈硬化の予防に役立ちます。DHA は脳を活性化させるといわれる栄養素で、記憶力や学習能力の向上の期待ができます。また、体内の余分なナトリウム(塩分)を体外に排泄するカリウムが多く含まれるのも特徴です。コレステロールの低下と体力の増強に役立つタウリンも含まれています。
こういったことから、高血圧をはじめとする生活習慣病が気になる大人にも、育ちざかりの子供にもおすすめの食材です。ただし、あっさりした味の割には、意外に脂肪分が多く含まれているので、体重が気になる人は食べすぎないように気をつけましょう。
調理
サワラの身はクセのない白身なので、いろいろな味つけでおいしく食べることができます。身が柔らかくて皮がはがれやすいので、調理する時はていねいに扱いましょう。
食べ合わせ
中性脂肪やコレステロールの低下作用があるDHA・EPAに、同じ作用のある食物繊維を合わせることで、相乗効果で動脈硬化の予防や改善に期待できます。
こんな食べ合わせが体にいい
- サワラ(DHA・EPA)に、さやいんげん(食物繊維)をプラスして、動脈硬化の予防。
ぎょか
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