さといも ぬめり成分がコレステロールを下げる働きがあります。 さといも の栄養と作用、調理、食べ合わせについて紹介します。
さといも 栄養と作用
さといもの主な成分は、でんぷん、タンパク質、食物繊維です。ほかのいも類と比べると水分が多く含まれていて、低カロリーという特徴があります。むくみを改善したり高血圧の予防に働きかけるカリウムや、疲労回復のために役立つビタミンB1、腸内環境を整えて便秘の改善に有効な食物繊維も多く含まれています。
特有のねっとりとした食感が魅力的なさといもは、9~11月頃に旬を迎えます。
さといもには独特のぬめりがあります。このぬめり成分のうちの、糖質とタンパク質が結合してできたガラクタンには、血圧を下げて、動脈硬化を予防し、血中コレステロールを下げる働きがあります。
また、免疫力を高めるので、風邪の予防などにも効果的です。食物繊維の一種のムチンという成分も含まれていて、ムチンは、唾液の分泌を良くして消化を促すことから、胃や腸など消化器官の粘膜を保護して調子を調えたり、肝臓の働きを強化するのに役立ちます。
カロリーが低く、代謝を促してむくみを予防・改善したり、便秘を改善したり、肌を潤したり、体をあたためる働きもあるので、冷え症の女性にとって、うれしい食材です。
調理
さといもの皮をむいた後、ぬめりを取るために塩で揉んだり、茹でこぼしたりといった下処理をすることがありますが、健康面からは、ぬめりを残して調理するほうが良いです。あまりゆでると、ねめりには、ガラクタンやムチンが失われてしまいます。
ねめりは手に塩か重曹をつけて調理するとかゆくなりません。
食べ合わせ
コレステロールを低下させるガラクタンと、血管をしなやかにする働きのあるタンパク質を合わせて、動脈硬化を予防します。
こんな食べ合わせが体にいい
- さといも(ガラクタン)に豚肉(タンパク質・ビタミンB1)をプラスして、動脈硬化の予防
