はたはた は、雷の擬声語である古語で、現代の「ゴロゴロ」にあたる「ハタハタ」に由来するとされます。 秋田県で雷が鳴る11月頃に獲れることから、 カミナリウオ の別名も持ります。
冬の日本海の荒波の中を獲りにいくことから 「 波多波多 」と表記されることもあります。 漢字は 「 鰰 」 が一般的ですが、背部に独特の斑紋があるため 「 斑斑 」 とも表記されます
栄養と作用
はたはた は、産卵期の冬に旬を迎えます。丸干しにすると骨もよりやわらかくなります。骨ごと食べてカルシウムをしっかり摂れば、骨粗鬆症などの予防に役立ちます。
たんばく質も豊富で、体力の増進やストレス緩和に適しているほか、 DHA や EPA も多く含まれ、動脈硬化の予防効果が期待できます。卵は 「 ぶりこ 」 と呼ばれ、栄養素が凝縮されています。
調理
骨まで食べてカルシウムを摂るには、頭までしっかり火を通した塩焼きが適しています。
複数の食品と一緒に摂りたいときは、鍋仕立てにするとよいでしょう。栄養面だけでなく、 はたはた から出るだしで、味もよくなります。
こんな食べ合わせがいい
カリウムを複数の食材からまとめて摂ることにより、栄養バランスをよくし、血圧低下作用が期待できます。血圧が高い人はおすすめです。